今年度から完全施行となった小学校の新学習指導要領でも
重要視されている「語彙力の改善・充実」について。
「おうちの方との日々の会話が、子どもたちの語彙力に大きな影響を与えている」
とも言われているのをご存知でしたか?
語彙力を高めるといいって聞くけど、
じゃあどうやって高めたらいいの?
とお困りの方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、
おうちでできる「語彙力を高めることばあそび」をご紹介します。
おうちでできる!語彙力を高めることばあそび10選
1 しりとり
言わずと知れたしりとり。
いろんなルールを設けてあそんでみると盛り上がり、語彙力UPに役立ちます。
本などを見ながらやってもいいですね。
・普通のしりとり
・テーマしりとり
どうぶつ、たべもの、地名など
・文字数指定のしりとり
2文字、3文字、4文字…
ちなみに、4文字を8つ合わせると
「もりのくまさん」
のメロディーで歌えます。
・どんどん長くなるしりとり
前に言ったことばより長いものにする
こま→まんと→とびうお→オムライス→スノーボード…
・最後の2文字をとるしりとり
ともだち→だちょう→ようかい…
・漢字しりとり
電車→車外→外見→見物→物語…
・あたまとり(上級!)
頭の文字が次の言葉の最後の文字になる
かえる→めだか→すずめ→からす→いか…
ここからはちょっと変則!
一人でもできるしりとりです。
親子で対決するとおもしろいかも?
・しりとり川柳
しりとりを5・7・5のリズムにする
・合体しりとり
しりとりでならんだことばを
合体させてみる。
絵に描いてみてもおもしろい!
おはようかん
しょくぱんだ
きりんご…など
2 ことばならべ
・あたまならべ
同じ文字から始まることばを並べて
一つの文にする
あひるの
あかちゃん
あさねぼう
・あいうえおならべ
あいうえお作文と言ったりしますね。
あかちゃん
いっぱい
うまれます
えびのとうさん
おどります
・なまえならべ
じぶんの名前で文を作ってみる。
家族や友だちの名前、
どうぶつや物などもおもしろい。
うたうたう
さるがいっぴき
ぎたーひく
・ことばのかいだん
だんだん言葉を増やしていく。
最初の文字を同じ文字で始めてもいいし
しりとりで増やしていってもおもしろい。
全体を文にしてもおもしろい!
は
はな
なみだ
だいふく
くしだんご
ごむてぶくろ
ろーすとびーふ
3 なぞなぞ
おすすめは「ものあてクイズ」。
おうちの方がヒントを出し、お子さんが、それが何か当てます。
慣れてきたらお子さんが出題者になるといいですね。
1年生の国語でも学習します。
ヒントを出す順番の大切さも学べます。
また、回答者が質問をすることで答えに近づいていく
というルールもおもしろいです。
よくありがちなのが
「それは時計ですか?」
などと答えを言ってしまうパターン。
答えに近づけるための効果的な質問ができるようになると
論理的に考える力も鍛えられます。
4 しゃれ・だじゃれ
だじゃれなんて…
と思わないでくださいね。
だじゃれが言えるということは
言葉の意味を知り、その上で同じ音や似た音を使ってフレーズを考えられる
ということなのです。
だじゃれを考えることは、日本語の語彙を増やすことに役立ちます。
「ふとんがふっとんだ」
「このたいそうはたいそうつかれる」
「くまの目にくま」
「くじらが時計を見て言った もうくじら」
ちょっとレベルアップでかけことばも。
2つの言葉の意味をかけ合わせます。
「あのケーキ屋さんはけーきがいい」
(ケーキ・景気)
「寝る前のミルク、ほっとします」
(ほっと・ホット)
5 からだはおなじ あたまはちがう
言葉の頭の文字をかえて違う意味になる言葉。
語呂がよくて、何度も言いたくなります。
「ベンチでランチ」
「きりんにプリン」
逆もあり。
「ぼうしのぼうや」
「おやこでおやつ」
6 連想ゲーム
「いろはにこんぺいとう」と言ったりもします。
言葉から連想された言葉をどんどんつなげていくあそびです。
こんぺいとうは あまい
あまいと言ったら あんこ
あんこと言ったら おしるこ
おしること言ったら 冬…
とまぁ、かなり続きます。
子どもの想像力からどんな言葉が出てくるかも楽しめますね。
7 30秒でものの名前を10個言うゲーム
こどもはゲームが大好き。
制限時間を決めて、はらはらしながら名前を言っていくと盛り上がります。
「30秒でいくつ言えるか」にして、親子やきょうだいで競争してもおもしろいですね。
8 かるた
いろいろな種類のかるたが売られています。
俳句・ことわざ・ことばあそび
何種類かあっても困りません。
何度か遊んでいる間に子どもはあっという間に覚えてしまいます。
また、作るものたのしいのがかるた。
リズムを5・7・5で作れば、自然と川柳にもなりますね。
季語を入れたら立派な俳句です!
9 実況中継ゲーム
これは少し難易度が高いですが、人間観察でもいいですし、物でも構いませんが
とにかく目に見えたものの実況中継するというあそびです。
最初はすぐに言葉に詰まると思いますが、だんだん頭の回転が速くなってきますよ。
10 言いかえ表現
これも少し難しいですが、よく出てくる言葉を他の言い回しで表現します。
「話す」
→しゃべる、伝える、口に出す、述べるなど
お子さんと一緒に辞書で探してみてもいいですね。
レベルアップバージョンとして、
「ゆうきのある」
→夜に一人でトイレに行ける
高いところからジャンプできる
など、
子どもなりの身近な表現でよいので
抽象的な表現→具体的な表現
に変換していくことは、後々作文にも役立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分にも簡単にできそうなことは見つかりましたか。
他にも
オノマトペやアナグラム、回文、なぞなぞ、早口言葉といった言葉遊びは
昔から有名です。
頭を捻って考えるので思考力UPにもつながります。
ドリルを買ってやらせていたけれど子どもが退屈してしまって。。。
と悩んでいた方も
少しでも楽しみながら語彙を増やしていけるといいですよね。
早速今日から実践して、お子さんの語彙力UPに役立ててみてください。